三重県は24日、インフルエンザの患者数が「注意報レベル」を超えたことを発表しました。過去10年間で最も早く、県は予防の徹底を呼びかけています。

 三重県によりますと、10月16日から22日までの1週間で、県内の定点医療機関あたりのインフルエンザ患者数の平均が10.03人となり、国立感染症研究所が注意報レベルの目安とする10.0人を超えました。

 例年は12月から1月上旬に注意報レベルを超えますが、10月に発表されるのは2009年以来14年ぶりで、県内では24日時点で、幼稚園から高校までの24の教育機関で学級閉鎖や学年閉鎖となっています。

 患者数が増加した要因について、県の担当者は「新型コロナの流行でインフルエンザの感染が抑えられ、抗体を持っている人が減ったため」と分析しています。

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