13日から大学入学共通テストが始まります。被災地にも、人生の大きな山場を迎えている子供たちもいます。
受験しない生徒：
「こんな状況ですが、自分たちがやってきた成果をしっかり発揮して、自分たちの進路人生につなげてください。応援しています。頑張ってください」
受験生：
「ありがとうございます。頑張ってきます」
13日から始まる大学入学共通テスト。同級生から千羽鶴を受け取ったのは、大きな被害が出ている珠洲市の県立高校に通う受験生たちです。
石川県立飯田高校の角秀明校長：
「いろいろと不安はあるかと思いますけれども、しっかりとそれを乗り越えてください。自分の人生に夢と希望を持って頑張ってほしい」
受験生：
「こんな状況の中ですけど、しっかり点数を取って自分の第一志望に合格できるように頑張りたいです」
共通テストを金沢市内の会場で受けるため、1日早く、貸し切りバスに乗って向かいました。
【動画で見る】被災地の受験生を支援…名古屋の南山大学等が“入学金・授業料等の免除”を決定 被災の状況に応じ特例措置で
能登町で被災した高校3年の堂前和海さんも受験生の1人です。避難所で物資を運ぶなど、手伝いをしながら受験勉強を続けてきました。
堂前さん：
「今までやってきたことを信じて、1点でも多く取れるように頑張ります」
被災しながらも、力強く前に進む受験生たちを支援する動きが、愛知県内の大学でも進められています。
南山大学の広報・募金課長：
「まず入学検定料に関しましては免除いたします。また授業料等につきましても、その被災状況に応じて経済的支援を行います」
南山大学では入試の検定料の免除に加え、被災状況に応じて入学金や授業料などを免除する特例措置を決定しました。被災地の受験生などから、既に3件の問い合わせがあったといいます。
南山大学の広報・募金課長：
「被災された方にも学業の機会を提供したいということで、大学として色々なサポートを考えているということでございます。出願が困難な場合は、色々な状況が想定されると思いますので、何かお困り事がありましたら入試課の方にご相談ください」
南山大学のほかにも、名城大学や愛知学院大学でも被災状況に応じた入学金や授業料の免除や、奨学金の支給などを行うということです。
