福岡県みやま市の小学校で26日、1年生の男子児童が給食をのどに詰まらせ、死亡しました。消費者庁は、子供が誤って食べ物をのどに詰まらせた時の対処法「背部叩打(はいぶこうだ)法」「胸部突き上げ法」「ハイムリッヒ法」をウェブサイトで紹介しています。

■1歳未満の子供には「背部叩打法」と「胸部突き上げ法」を交互に繰り返す

 背部叩打法は、片手で子供の体を支えて手のひらであごをしっかり支えながら、もう一方の手のひらの付け根で、背中を5,6回しっかり叩きます。

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 胸部突き上げ法は、体と後頭部を片手で支えてから、心肺蘇生する時と同じように片手で胸を5,6回圧迫します。

 1歳未満の子供に対しては、背部叩打法と胸部突き上げ法を交互に繰り返します。

■1歳児以上が対象の「ハイムリッヒ法」

 ハイムリッヒ法については、1歳以上の幼児からが対象です。

 背後から両腕を回して片手で握ったこぶしをみぞおちの下に当てます。そしてもう片方の手でこぶしを握り、両手で腹部を上に繰り返し圧迫する方法です。

 どの方法も、子供の様子を見ながらやる必要があります。

■「丸くてツルっとしたもの」や「粘着性のあるもの」等に注意を

 また誤嚥そのものを起こさないために、どのような食材がのどに詰まりやすいのかを知っておくことも必要です。

 日本小児科学会によりますと、今回の事故の原因となったとみられるうずらの卵や、ぶどう、さくらんぼなど丸くてツルっとしたものは、うまく噛めないうえに口の中で滑りやすいため、思わず丸のみする可能性があるということです。

 またお餅やパンのように、喉につきやすい粘着性のある食べ物や、リンゴやイカなど固くて噛みにくい食べ物も、喉をふさいでしまう可能性があると説明しています。