岐阜県岐阜市の金(こがね)神社は、毎月1度、最終金曜日にだけもらうことができる「金の御朱印」が人気で、長蛇の列ができます。

■毎月最終金曜に“御朱印”求めて行列の「金神社」

 岐阜市の「金神社」は、JR岐阜駅から徒歩10分の金町(こがねまち)エリアにあります。

【動画で見る】最後の金曜日に毎月行列…岐阜市の金神社で人気の『金の御朱印』始めたきっかけは“プレミアムフライデー”

2024年11月29日の金曜日、午前8時に訪れてみると、既に50人以上が並んでいました。

行列の先頭に並んでいた男性:
「いま、1時間半ぐらい待っています」

一緒にいた女性:
「最終金曜日に御朱印をもらいに来てすごくよかったっていうのを聞いて」

別の女性:
「インスタで見て、金運が上がりそうなので。御朱印ほしくて」

グループで訪れていた男性:
「やっぱ御朱印ですよね、月に1回の」

別の男性:
「第4金曜日に、特別な御朱印いただけるということで。初めて来ました、三重県の松阪から」

この日、11月29日は11月の最後の金曜日。金神社では毎月この日、「特別な御朱印」をもらうことができます。

お守りや絵馬などが売っている社務所が開くのは午前9時ですが、その御朱印を手に入れようと、朝早くから行列ができていました。

■“特別な御朱印”は「金の御朱印」

 早朝から行列ができる“特別な御朱印”は「金の御朱印」です。

行列の先頭に並んでいた女性:
「素敵な…。すごいですね、ご利益がありそうな感じで」

一緒にいた男性:
「やっぱり『限定』って言葉に弱いですから」

この神社には、名前の「金神社」にちなんで、金の鳥居があるなど、“金”で推しているといいます。

御朱印も普段は黒い筆で書かれますが、月に一度、この日だけは、光り輝く金の御朱印になります。

午前3時に出発して、東京都板橋区から遠路はるばるこの神社までやってきたという夫婦もいました。

妻:
「きょうに合わせて会社も休んで、有給で。もうきょう来ないと、と思って」

夫:
「これをもらいに来たのでうれしいですね」

妻:
「はい、嬉しいです」

この夫婦は、3年前からこの御朱印を手に入れたかったということで、東京から4時間かけて、車で岐阜まで来たといいます。

■当初は7時間待ちも…金の御朱印始めたきっかけ

 この「特別な御朱印」を、最終金曜日だけに決めた理由を神社に聞きました。

金神社の権禰宜(ごんねぎ):
「金神社の“金”というのもありますし、プレミアムフライデーが始まった時でもありましたので、それにあやかって。金神社の黄金色の御朱印もあってもいいんじゃないかということで」

2017年に、経済産業省が打ち出したプレミアムフライデーで、金曜の「金」とかけて考えて始め、当初は最大で7時間並んでいた人もいたということです。

2020年1月の映像をみると、境内の外まで続く行列ができていました。

毎月に1度しか手に入れる機会がないというプレミア感と、“黄金色”でご利益がありそうと人気になりました。

御朱印をもらった男性:
「むちゃくちゃうれしいです、本当に。これで金運アップで。ハハハ」

御朱印をもらった女性:
「今年は宝くじ当たるかな…買っていない、買わないとです。ハハハ」

2024年12月12日放送