東海テレビ開局65周年記念ドラマ 我が家の夢

2023年115日(日)
午後125分放送

あらすじ

思わぬ出会いが、
あかりとその家族に
小さな奇跡を起こす!?
世界的イベントがもたらす
熱気とワクワク、
ハートウォーミングな物語とともに
お届けします!!

滔々と流れる矢作川。広梅橋から望む『広瀬やな』は、活気に満ち溢れている。
忙しく働く大津あかり(24)に常連客が「あかりちゃん、豊田に戻って来たんだね。こっちで就職したのか!」と声をかけるが、「こいつ、こっちでも内定取れんくて、いまだに就活中だわ」と小太郎(77)がこたえる。

『そろそろ本気出す!』と地元に戻る決心をしたあかりだが「本当にやりたいコトは何なのか」は漠然としたままだった。「認知症が進行しつつある祖母のそばにいてあげられる」という思いもあるが、小太郎からは「そんなこと頼んだ覚えはない!サエ子のせいにせず、本当にやりたい事を見つけろ!」とプレッシャーをかけられている。

やなで一緒に配膳を手伝っていたサエ子(75)が、突然「小太郎さん!」と叫ぶ。
サエ子が見ていたのは小太郎ではなく、スーツを着た男性、轟陸翔(とどろきりくと・24)だった。
轟は驚きながらも、カバンから「世界ラリー選手権の説明会」と書かれたチラシを取り出す。

「世界ラリー選手権のPRにお邪魔しました!」
あかりと同年代に見える轟だが、はきはきとした口調、洗練された佇まい、そして何より「世界的イベント」を手掛けている社会人としての誇りがあかりにはまぶしく見えた。

説明会に訪れたあかりは『世界ラリー』の迫力や規模に興味を持つ。海外からも多くの観客が訪れるらしい。「広瀬やな」の周辺がコースに選ばれたら「やな」や「アユ」の魅力が世界にアピールできる……!?
あかりは市の『ラリーまちづくり推進課』を訪ねると『ジャンピングリバー』『AYUブリッジ』『やなカーブ』などの名称を勝手に考え、その魅力を熱く語る。部外者の突然の提案にあきれる轟だったがチームリーダーの井口(41)はあかりのプレゼンとバイタリティに感心する。
しかし、そのやる気が思わぬ事態を招いてしまう……。

ある日の夜、「何を勝手なことしとるー!」という小太郎の大声が響く。
小太郎の運営する『アユ夫くんチャンネル』に、あかりが勝手に動画を投稿していたのだ。
『世界ラリーが開催される豊田市には、こんなスポットもあります!』というPRだった。
「これはサエ子のために作っとるチャンネルだ。そもそも、やなはお前の遊び場じゃない!」と小太郎は激怒。さらに「やなも出入り禁止だ」と宣告されたあかりは「今年中にやりたいことみつけられなかったら、家を出ていく!」と啖呵を切る。
翌朝、あかりはサエ子が楽しそうに散歩している様子を目撃する。
手をつないで一緒に歩いているのは小太郎かと思いきや轟!?
サエ子に優しく接する轟にあかりは不安を覚え、轟を問い詰めるとそこには思わぬ理由が……。