- 今までのイメージとはずいぶん違う役柄を演じられています。
- 私はどんな役が来ても楽しみですし、とにかく新しいことをやっていきたいという気持ちが強いです。今回の衣香役も抵抗はなく、むしろ楽しく演じています。自分とかけ離れた人物ですし、こういう特殊な状況も面白いです。だって屋根裏に人が住んでいますから(笑)。ドラマは非日常、非現実的になればなるほど面白いと思うので、もっともっと面白くなったらいいなと思って演じています。
- 台本を読まれて、衣香という人物をどう捉えていますか?
- 表の顔と裏の顔がある人で、心でかなり毒づいていたりするので、怖いなと思って本を読んでいます(苦笑)。そのあたりをあざとくなく、さらりと怖く演じることができたらいいですね。過去に何かをやり残したというのか、思い残した気持ちがあるので、現実に満足ができなくて不満を蓄積してしまうのかな? 衣香って、なかなかな人だと思います(笑)。

- 過去にやり残した想いというのは、今井翼さん演じる瀬野樹とのことですよね。
- その気持ちがうやむやになって18年が過ぎていて。それなのにある日突然現れて、いつの間にか屋根裏に住み着かれているという面白い展開なんです。衣香を一番好きになってくれたのは誠さんですが、衣香が一番好きだったのは樹くんなんです。ふたりの間で揺れている衣香は、究極の選択をしようとしています。女性としてどちらが幸せなのかは彼女にしかわからないですね。
- 女としてドラマチックな展開だと思います。
- 18年前に別れた20歳ぐらいの彼がこんなに大人になって、何か事情を抱えて現れたわけです。一体何があったんだろうと動揺しています。ただ、衣香も何気なく着るものが変わってきたり、少し思わせぶりな態度もとったりするんです。今後も樹くんはミステリアスな存在としてドラマを引っ張っていくので、さらに注目してくださいね。
- 母親としての葛藤や、女性としての顔もある、難しい役どころだと思いました。
- パパに見せる顔と樹くんに見せる顔。そして、子供たちに見せる顔とお姑さんに見せる顔、さらにお友だちに見せる顔。いろんな顔を持っていないといけないので演じるのが大変です(苦笑)。ただ、程度の差はありますが、使い分けというのは大人なら多少はありますよね。なので、そんなに遠からずで視聴者の方にも共感を持っていただけるようにできたらとは思います。

- ホラー界のレジェンド、中田秀夫監督が撮るというのも楽しみですね。
- 中田監督に撮っていただけるのは本当に光栄です。ぜひ、怖い描写も存分に発揮していただきたいです。そもそも、屋根裏に人が住んでいるというのはホラーですよね。実は自宅に屋根裏があって、物置にしているので時々物を取りに行くことがありますが、やっぱり少し怖いです。うちには誰も住んでないよねと思ったりします(笑)。
- 視聴者の方に向けてのメッセージをお願いします。
- 皆様に本当に楽しんでいただけるドラマを作っていきたいと思いますので、少し遅い時間ですが、楽しみにしていただきたいと思います。どっぷりハマっていただけますように頑張ります。