1月31日夜、名古屋市千種区でパチンコ店から出てきた客が男に襲われる強盗致傷事件がありました。その事件の一部始終を、店の防犯カメラが捉えていました。

 パチンコ店でスロットを打つ男性。座席の横に獲得したメダルが積まれるほどの大当たりです。その後、男性は店を出て景品交換所へ。しかしその帰り道…男性の後ろをつける不審な男が…。

 すると次の瞬間、男性にヘッドロック。防犯カメラは大当たりした客を狙ったとみられる犯行の様子を捉えていました。

 警察によりますと、パチンコ店を後にした男性(23)は後ろから来た男に「金を出せ」と脅された上、殴られて唇を切る軽いケガをしました。

 映像を確認すると、男性が男にヘッドロックされていた時間はなんと2分余り…。男性はなんとかその場から逃げ、近くに停まっていたタクシーの運転手に助けを求めたため、何も奪われませんでした。

 襲われる1時間前、客の男性はこの日スロットで大当たりし、6000枚ほどを出していました。そこに現れたのが犯人の男。ターゲットを定めたのか、男性の周りをウロウロし隣に座る素振りも見せていました。

 その後、閉店時間を迎え、男性が景品交換所で現金を手にしたことを確認、そして男は男性を襲いヘッドロックをかけたのです。

 男は40代ぐらい、身長が160センチほどの中肉で、水色のジャンパーを着て黒の帽子を被り、白のマスクをしていたということです。

 実は、この店では以前にも客が狙われる事件があったといいます。

 捜査関係者などによりますと、1月15日にはパチンコを終えた男性客らが立体駐車場で男に襲われ、店の外へ連れ出された末、現金十万円以上を脅し取られたといいます。

 共通するのは被害者。いずれもパチンコ店で大当たりした客でした。当時の防犯カメラに映っていた男を見ると、ヘッドロックをした男と同様に、店内を物色していたとみられています。

 警察はパチンコ終わりの客を狙った同一犯の可能性もあるとみて捜査しています。