7日夜、首都圏を襲った最大震度5強の地震では、鉄道などが止まり帰宅しようとする人たちが駅にあふれました。

 もし名古屋でも、大規模な地震で帰宅するのが難しくなったらどうしたらいいのか取材しました。

 7日夜10時41分ごろ、東京と埼玉県で最大震度5強を観測した地震。東京都内では走行中の車両の脱線や、道路の冠水、水道管の破損など、各地で被害がありました。

 中でも影響が大きかったのが、相次いだ鉄道の運転見合わせです。

 終電が迫る時間帯だったこともあり、駅ではタクシー待ちの行列や、構内に座り込む人の姿がみられました。

 もし名古屋でも同じような地震が起きたらどうすればよいのか、名古屋市防災危機管理局危機対策室の山川雅也さんに話を伺いました。

山川さん:
「名駅周辺では『一時退避場所』と『退避施設』を指定していまして、一時退避場所となる所が『屋外の場所』や『駅のコンコース』などが指定されています。一方で退避施設が『民間のビル』や『屋内の場所』を指定している」

 名古屋市は震度6弱以上の大規模地震を想定して、発災直後、公共交通機関が動かなくなっても一時的に待機できる屋外の「一時退避場所」を名駅周辺に24カ所。

 さらに、鉄道が動かないなど帰宅が難しい状況が長時間かかる人が過ごすことができる屋内の「退避施設」を44か所設けています。

山川さん:
「ここはささしまライブ地区なんですけども、まさに今立っている所も一時退避場所に指定しています」

 周辺の愛知大学やグローバルゲートなども、帰宅困難者が退避できます。

 地震が発生した場合、買い物客などは商業施設のオープンスペースに一時的に退避でき、場所によっては屋根があり雨風をしのぐことができます。

 さらに、公共交通機関の復旧に時間がかかるなどして帰宅できるまで長時間にわたる場合は、市から依頼を受けた施設を「退避施設」として屋内を開放し、備蓄する水やビスケット、簡易トイレを提供します。

 名古屋市の想定では、名駅だけで最大でおよそ4万2000人に及ぶとされる帰宅困難者。

山川さん:
「帰宅困難者にならないように準備をするのが大事かなと思っていまして。自分の会社・学校に戻るようにしておくだとか、名駅に遊びに来ている人については、日頃からどんな所が一時退避場所・退避施設に指定されているかを確認しておくことが必要かなと」