「一票の格差」が是正されないまま行われた7月10日の参院選は憲法違反だとして、弁護士グループが名古屋高裁に選挙の無効を求めて提訴しました。

 有権者を原告とした弁護士グループは11日、名古屋高裁を訪れ、最大で3倍を超える一票の格差が是正されないまま行われた10日の参院選は憲法違反だとして、東海3県の選挙区での選挙の無効を求めています。

 弁護士グループは2019年の参院選でも最大3倍の格差があるとして提訴していましたが、名古屋高裁は「違憲の問題が生じるほど著しい不平等状態とはいえない」として「合憲」の判断を下していました。

濱嶌弁護士:
「1人1票を実現していただいたうえで、正当性を持った民主的基盤をもった国会議員で形成された国会において、初めて議論して頂きたい」

 弁護士グループは全国各地の選挙区で選挙の無効を求め、14の高裁などで一斉提訴しています。