衝撃的な事故の瞬間やあおり運転など、ドライブレコーダーが捉えた映像をニュースで目にすることが増えています。交通事故が起きた際の当事者同士の交渉で、ドライブレコーダーが重要な役割を果たした事例を、弁護士法人・ブリッジルーツ名古屋の牧野太郎弁護士に聞きました。

 事故が起きた時、「過失割合」の争いで当事者双方の認識や主張が食い違うことが多いといいます。そうなると水掛け論になり解決も長引いてしまいますが、その時にドライブレコーダーがあると「客観的証拠」となり、解決までの時間も大きく短縮できるということです。

 事故が起きた際に役立った事例を、牧野弁護士に聞きました。

<事例1>
進路変更の急な割り込みをされて事故が発生。ドラレコに加害者がウインカーを点灯していなかったことが映っていて、加害者の過失が高く認定された。

<事例2>
事故発生時にドラレコに速度が表示されていて、法定速度を守っていたことが分かり過失が低く認定された。

<事例3>
事故発生後、その場での当事者同士の会話が録音されていて、加害者が前方不注意を認めていたため相手の過失が高く認定された。