岐阜市で3月1日から、5歳から11歳へのコロナワクチンの「小児接種」が始まりました。小児接種はあくまで「努力義務」ではありません。

 岐阜市のクリニックの矢嶋院長に話を聞くと、「感染した子供の症状は軽いケースが多く、ある程度子供の間で流行すると免疫を獲得することもある。一方で子供から大人への感染も多く、子供が接種することで家庭や社会での拡大を防ぐという考え方もある。周りが受けているからではなく、こうしたメリット・デメリットを検討し、理解・納得した上で希望者は接種してほしい」ということです。

 愛知県大口町では、接種を希望する子供をインターネットなどで募り、3月1日に5歳から11歳の子供18人が先行して接種を受けました。

 接種後の体温や体調の変化など、朝夕2回健康状態を記録してもらい、健康観察に役立ててもらうほか、町のHPでの公開も予定しているということです。

 接種への迷いや、実際に接種を受けた後、症状が出た場合に「ほかの子供はどうだったのか」知りたいという保護者の参考にもなるとみられます。

家族と本人が相談して検討を…5-11歳への新型コロナワクチンの“小児接種”始まる 努力義務とはされず