岐阜県大垣市の水まんじゅうの老舗がコーヒー豆の専門店とコラボし、「コーヒーゼリー」を販売して話題になっています。そのこだわりとは…。
水の都、岐阜県大垣市の名物「水まんじゅう」。

その老舗として知られ、200年以上の歴史を持つ「金蝶園(きんちょうえん)総本家」が、5月から新商品の「コーヒーゼリー」を販売しています。
売上が激減の“生麩”で作ってみたら…老舗の新たな挑戦『生麩のみたらしだんご』ふっくらモチモチで人気に

販売は土日のみで、1日5個限定ということもあってか大人気に。取材した日はオープン後約1時間で完売となりました。

使われているコーヒー豆は、2004年に史上最高値で取引された、エチオピアの「ゲイシャ」という希少な品種。
作り方にも工夫があり、店の看板メニュー「水まんじゅう」の作り方を応用。和菓子で用いられるくずを使用し、固めています。

購入した男性:
「珍しいからちょっと買ってみようかなと」
購入した女性:
「私好き。甘くもないし、苦くもない」
この「ゲイシャクズセリー」は、大垣市で4年前にオープンしたコーヒー豆の専門店「焙煎幸房そら」とコラボして開発しました。

金蝶園総本家の社長:
「地元で若い方がコーヒー豆のショップを開いているんですけど、これから頑張っていこうという方の力になれたらと」
焙煎幸房そらの担当者:
「金蝶園さんには、子供の頃から何回もよく行っていた。(コラボ)できたらラッキーと思っていたら本当にできた。ゲイシャのくずゼリーは、本当にコーヒーの良さが全面に出ているので、フレッシュ(ミルク)とかなくてもすごく美味しいです」
老舗和菓子店と新進気鋭のコーヒー豆専門店のタッグで生み出した人気商品。土日のみで1日限定5個の理由は…。

金蝶園総本家の担当者:
「コーヒー豆自体が非常に希少であるというところと、水出しで4時間程度をかけて、風味を大事にして時間をかけて作っておりますので、どうしても作るのに時間がかかってしまいます」
水の都で生まれた、大量生産できない和洋折衷のコーヒーゼリー。

涼しい食感が、これからの季節ますます人気を呼びそうです。