原油価格の高騰などの影響で今様々な食材の価格が高くなっていますが、子供たちが学校で食べる給食にも影響が出ています。

 愛知県豊橋市の小学校。この日の給食は、餃子に小魚、中華スープ、ごはん、そして牛乳。

 豊橋市では、4か所の給食センターで75の小中学校の3万4000食の給食を調理していますが、今、頭を悩ませています。

「昔は100円。買わない」タマネギが前年比で3倍近くに急騰 カレー店からも悲鳴「値上げ検討せざるを得ない」

栄養教諭:
「主食のパンが約2〜3円上がっていて、豊橋市は3万4000食作っているので、1食あたり約10万円ぐらいプラスになってしまったり」

 食材高騰の影響は、毎日の学校給食も直撃しています。

 豊橋市の給食費は1日あたり小学校は240円、中学校が280円ですが、1食あたり20円から30円ほどオーバーしてしまうといいます。

 そこで、4月ごろからやりくりをはじめています。

栄養教諭:
「お魚は今までサケとか子供たちが好きな魚を出していたんですけど、ちょっと魚種を代えて、お安く手に入るアジやイワシだったりに代えたりしています」

 サケの塩焼きは、アジの塩焼きやイワシのしょうが煮に。さらにふりかけが無くなり、子供たちが楽しみにしているデザートもカップのサイズが小さくなってしまいました。

 他にも、鶏のモモ肉を価格の安いムネ肉に代えたり、豚や鶏のひき肉を一部大豆で代用したりしています。

 しかし、食材を代えても給食なので気を付けなければいけないことが…。

栄養教諭:
「食材の価格高騰がなかった、去年と同じだけの栄養が今年もちゃんと摂れるように、給食の献立は考えております」

 給食には、1日に摂らないといけないタンパク質や脂質などの3分の1を、カルシウムは2分の1を摂取するという基準があり、それを守りながら食材を工夫して必要な栄養を摂れるようにしています。

栄養教諭:
「今後も食材の価格高騰の波が続いていくと思いますので、献立と給食費のやりくりが大変になることが予想されます。国がなんとかしてくれると嬉しいです」