祭人魂 毎週土曜 11:25~放送

伝統ある祭に情熱を燃やす「祭人」に焦点を当て、地元に息づく祭の魅力を浮き彫りにする。祭人魂─古から伝わる「祭」。その土地の「人々」の息吹が感じられ、「魂」が脈々と受け継がれていく

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#300

2020.6.20放送

岐阜・高山市 高山祭 後編

福島智之(東海テレビアナウンサー)

岐阜県高山市で16世紀後半から17世紀が起源とされる高山祭。
高山祭とは春の「山王祭」と秋の「八幡祭」、2つの祭をさす総称。
高山の人々に大切に守り継がれ、ユネスコ無形文化遺産にも登録された。
このうち、高山に春の訪れを告げる「山王祭」は、
旧高山城下町南半分の氏神様である日枝神社(山王様)の例祭。
災厄をはらい、町の安全と五穀豊穣を祈願する。
祭りの華は豪華絢爛な12輌の屋台。
その1つ、大国台組の「大国台」は、
今年、大修復を終え、三年ぶりに町に戻ってきた。
骨組みはもちろん、車輪や彫刻、装飾も、
金箔や漆を全てはがしてやり直すなど大掛かりなもの。
そのほとんどを、地元・高山の職人が手がけた。
屋台があるありがたみと曳きまわせる喜び。
心を一つにして祭りに向かう気持ちは、
今も高山に根付いている。