祭人魂 毎週土曜 11:25~放送

伝統ある祭に情熱を燃やす「祭人」に焦点を当て、地元に息づく祭の魅力を浮き彫りにする。祭人魂─古から伝わる「祭」。その土地の「人々」の息吹が感じられ、「魂」が脈々と受け継がれていく

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#329

2021.2.6放送

岐阜市 池ノ上みそぎ祭 前編

辻本達規(BOYS AND MEN)

毎年12月に岐阜市で行われる池ノ上みそぎ祭。
神無月で出雲から帰ってくる氏神を迎え、住民の健康や五穀豊穣を願う。
凍てつく冷たさの長良川に下帯姿の男衆が入り身を清め、
神様を迎える準備をする。
令和二年の昨年、コロナ禍で多くの祭りが中止となる中、
規模を縮小して開催。
室町時代に大飢饉や疫病が流行って以来600年、
新年に災いがないように絶えることなく行われてきた。
町の人々が大切にしてきたのは、先人たちが休むことなく続けた心意気、
そして、地域住民の絆。
祭り、そして町を愛している。
氏神を迎えるため、池ノ上の住民から選ばれるのが正禰宜と副禰宜。
禰宜たちは本番3日前から神社に籠り身を清める。
コロナ禍、祭りを安全に行うため最善の道を模索しながら神事を行うことに。
罪や穢れの依り代、梵天を持った神職が川に入り氏子たちを導く。
疫病退散、地域住民の健康を願い、男衆が極寒の長良川へ向かう。