オンブズ東海
「オンブズ東海」は、第三者の視点から東海テレビの放送やイベント等に対し広く論評し、監視することで、放送倫理の向上、視聴者の皆さまとの信頼関係の構築に寄与することを目的に設置しました。
【オンブズ東海委員(敬称略)】
- 委員長 橋本 修三
- 橋本法律事務所 弁護士
- 委 員 東 珠実
- 椙山女学園大学現代マネジメント学部 教授
- 委 員 臼田 信行
- (株)中日新聞社 常務取締役
【オンブズ東海の主な活動】
- 人権侵害の有無、東海テレビの放送やイベント等に対する論評や点検
- 制作者が自らの良心に従って番組を制作することの担保
- 視聴者や制作スタッフ、広告主などへのアンケート調査
活動報告
「オンブズ東海」第44回委員会 概要
- <日 時>
- 2022年12月5日(月) 午後4時00分~午後5時20分
- <場 所>
- 東海テレビ本社
- <出席者>
- 橋本修三委員長 東珠実委員 臼田信行委員 小島浩資社長 祖父江茂樹常務
委員会では、11月開催の「コンプライアンス責任者会議」、「2022年度放送人研修会」の報告、東海テレビ放送の放送基準の改正、部長クラス対象のマネジメント研修の実施、新型コロナウイルス感染症対策の続報、CSR・SDGsの取り組み、岩手を中心とした東北支援の取り組みなどについて会社側から報告し、委員との意見交換を行いました。
議事の概要は以下の通りです。
会社側からの主な報告
11月の「第37回コンプライアンス責任者会議」について
- 各部からの報告。
- コンプライアンス推進部からの報告。
「2022年放送人研修会」について
- 「番組制作で気を付けたい人権問題」をテーマに、BPO放送人権委員会の曽我部委員長と廣田委員を講師に、リモートで研修を実施。
「東海テレビ放送 放送基準」の改正について
- 日本民間放送連盟の放送基準の改正に合わせ、東海テレビも放送基準を改正。11月の番組審議会での諮問・答申を経て、2023年4月1日施行。
部長クラスを対象としたマネジメント研修の実施について
- 2組に分け、心理的安全性、アンガーマネジメント、ハラスメントの3点について研修。特にパワーハラスメントではグループワークを実施。
新型コロナウイルス感染症対策(続報)について
- 11月下旬に4回目の職域接種を実施、230人が接種。
CSR・SDGsの取り組みについて
- 活動内容とあわせ、東海テレビでは「他業種や地域の方々との連携」「従業員参加型の活動」「次代を担う子供たちへの取り組み」「番組内での取り上げ」の4点を軸に活動を行っていることを報告。
岩手を中心とした東北支援について
- 社長が10月に岩手県の関係先を訪問。
- 「ふるさとイチバンイッチー祭2022」で「被災地支援ブース」を設け物販と観光PRに協力、岩手県産米の社内販売と視聴者プレゼントを実施。
BPOの動きについて
- 放送人権委員会で、現在審議中の2案件について報告。
委員からの主な意見
- パソコンの取り扱いに関する社内ルールの運用を始めた直後に違反があったことは遺憾。
- 放送上、気を付けるべき言葉や避けるべき言葉について、研修の機会を持ってみてはどうか。
- 特定少年を実名・匿名のどちらで報道するのかは難しい問題。どう報じたのかということよりも、社内での検討内容を外に発信することが大切だという話は興味深かった。
- 放送人研修会は実際の事例を扱うなど、実務的な内容で大変興味深かった。研修会はいい試みなので続けてほしい。
- 改正放送基準は、LGBTQの問題など、留意すべき点が増えていると感じる。しっかりと従業員に周知してほしい。
- 「残虐、悲惨、虐待などの情景の表現」について「視聴者に嫌悪感を与えないよう」との条文があるが、戦争報道などをどう伝えるかは悩ましい課題だと感じた。
- 管理職研修でグループワークを取り入れたのは良いこと。
- 最近「〇〇ハラ」というものが増えているが、それが理由で上司が萎縮して必要な指導が行われない、あるいは本来守られるべき被害者が守られない、ということがないよう、全従業員に対し法的に責任が問われるハラスメントにはどんなものがあるかを伝える研修も必要。
- CSR活動は活動内容が非常に充実している。活動に関わった人・企業の様々な気付きの場になっているのも、良いと思う。
- 活動の柱の1つに子供たちへの取り組みを掲げ、活動を通して子供たちが「いいものに触れる機会」を提供できており、彼らにとって良い刺激となるのでは。
- CSR推進部ができたことで、統一的に、きめ細やかに活動を行えていることは、東海テレビの姿勢を示すという意味で非常に意義深いと思う。
第45回委員会は2023年3月に開催を予定しています。