愛知県の大村知事へのリコール運動を巡る署名偽造事件で、運動を支援した名古屋市の河村市長は事務局の幹部に対し、説明責任を果たすよう求めました。

 河村市長は4日、記者団に対し「『やってません』と言うだけじゃなくて、いつ頃こうでいつ頃こうでと、ちゃんと説明責任を果たすのは必要ですよ」と述べ、「リコールの会」の事務局の幹部に対し説明責任を果たすよう求めました。

 また、事務局幹部としても署名の偽造について刑事告発すべきとしています。

 一方で、河村市長は去年10月、この事務局幹部からリコールに必要な署名が集まらなければ再びリコール運動を展開する構想を聞いたことを明らかにした上で、「その陰で名簿の嵩上げがあったことは全く信じられない」と述べ、署名の偽造に気付かなかったと釈明しました。

 大村知事へのリコール運動を巡っては、提出された署名のうち8割以上に無効の疑いがあるとされ、リコール団体の関係者が名古屋の広告関連会社に、アルバイトを集めて署名を偽造するよう発注したとみられていて、愛知県警が地方自治法違反の疑いで捜査を進めています。