愛知県岡崎市で江戸時代からつくられてきたとされる「八丁味噌」。地域の農林水産物のブランドを守る制度を巡り、岡崎市の老舗業者側の請求が退けられました。

 八丁味噌のGI=「地理的表示」保護制度を巡っては、2017年、愛知県全体を生産地とし近代的な製法を認める名古屋市の組合が登録されていました。

 これに対して、GI登録から外れた岡崎市の老舗2社でつくる「八丁味噌協同組合」が、伝統的な製法ではない八丁味噌が市場に出回る可能性があるとして、現在の登録の取り消しを求めていました。

 農水省は19日、老舗側の請求について「棄却する」との文書を公表しました。

 3月12日に現在の登録が「適当」との第三者委員会の報告書が公表されたことを受けたもので、農水省では老舗側の追加登録などを両者で話し合ってほしいとしています。