
国際的なファッションデザイナー、そしてイベントプロデューサーとしても活躍した山本寛斎さんが、7月21日に亡くなっていたことが分かりました。76歳でした。
岐阜で育った山本寛斎さん。2005年の「愛・地球博」ではオープニングイベントを手がけるなど、この地方ともゆかりがありました。
27年前、ロシアの首都モスクワで開かれたイベント「ハロー!!ロシア」。「赤の広場」に騎馬武者隊が登場、山本寛斎さんはイベントプロデューサーとして、独特の世界観を披露しました。
山本寛斎さん:
「普通、イベントっていうとステージがあって、上からライトが降りて、両脇に音が出る装置って決まってるんですが、私は前、横、上、後ろという演出をする人なんですね。それでわんわんこうやっちゃうと」
ファッションデザイナーだけでなく、イベントプロデューサーなどとしても活躍した山本さん。今年3月、急性骨髄性白血病であることを公表。7月21日に亡くなっていたことが分かりました。76歳でした。
岐阜で育った山本さんは東海地方の様々なイベントにも関わっていました。2005年に開かれた「愛・地球博」では、オープニングイベントをプロデュース。山本さんらしく、パワフルかつエネルギッシュで開幕を盛り上げました。
笠松町にある県立岐阜工業高校。山本さんは60年ほど前、この高校を卒業しました。
岐阜工業高校 森保校長:
「本校が70周年の記念式典を催す際にですね、山本寛斎さんに緞帳のデザインをしていただきました」
体育館の大きな緞帳、山本さんがデザインしました。そして、25年前生徒が着ている制服を手掛けたのも山本さんです。当時、ブレザーの制服はまだ珍しく、生徒や保護者から好評だったといいます。
森保校長:
「(訃報を聞いて)大変ビックリしましたし、とても残念に思いました。まだ若いので、これからますます活躍されることを期待していましたので…。本校の生徒には、寛斎さんのように、元気で社会で活躍できるようになって欲しいと思っています」