新型コロナウイルスのワクチン開発を進める三重大学などが、アメリカの製薬会社と共同開発をはじめます。

 三重大学はこれまで、菰野町にある医薬品研究のベンチャー企業「バイオコモ」と共に、新型コロナウイルスのワクチン開発を進めていましたが28日、鈴木知事を訪ね、今後アメリカの製薬会社とも共同開発していくことを報告しました。

 ワクチンの実用化には5年から10年ほどかかるといわれていますが、そのために必要な臨床試験がアメリカでは日本よりしやすいため、共同開発を進めることでスピードアップを図りたいとしています。

 三重大学が開発を進めるワクチンは感染力を無くし、無害化したウイルスの遺伝子を鼻から投与し、体内で抗体をつくるもので、実現すれば注射器を使わずに安全で安く供給できるということです。