最近、様々な分野でAIが導入されていますが、あの「コメ兵」でも導入することになりました。熟練の鑑定士のノウハウをAIに活用して、ブランド品を本物か偽物か瞬時に判断するシステムです。

 CHANELにLOUIS VUITTON、ROLEXに、HUBLOT…。憧れの高級ブランドの数々。名古屋市中区大須の「コメ兵」は全国に47店を展開し、年間160万点を扱う日本最大級のリユースショップです。

その「コメ兵」で新たに開発されたのが…。

(リポート)
「パソコンにマイクロスコープ。このAIのシステムを使えば、商品が本物のブランド品か、あるいはニセ物なのか見極めることができるということです」

 AIを使ってブランド品を鑑定!?その名も「AI真贋」。果たして、その実力は…。まずは商品の写真を撮ると、すぐにAIがモデル名と形式などを判別。さらに…。

コメ兵AI開発室の担当者:
「表面の生地を映している状態ですね。人間が見ても分からない(微細な)部分をAIが判断しています」

マイクロスコープで素材やロゴなど数か所を撮影。画像を診断することで、本物かニセ物か判別します。鑑定にかかるのはおよそ1分。その結果は…。

コメ兵AI開発室の担当者:
「解析結果は『REAL』という形で出ました」

鑑定の結果はREALが「本物」、HOLDが「保留」、FAKEが「偽物」の3パターン。その精度は99%まで上がっているといいます。

 そもそもコメ兵は、一人前になるのに10年かかるといわれる「熟練の鑑定士」がブランド品をチェック。ロゴの字体や留め具など、様々なポイントを細かく見極めています。

年間160万点の商品を扱う熟練の鑑定士たちの豊富な経験とデータを、今回AIに活用しました。

コメ兵執行役員の山内さん:
「海外でも偽物が増えていて、年々レベルが上がっている。それに対する対策として、テクノロジーを使ってというのが今回の趣旨の1つですね。安心してリユースを使っていただける環境を作るためには、我々のサービスが役に立てばすごくいいんじゃないかと思います」

熟練のワザをAIに。この「AI真贋」は25日から名古屋本店で導入されます。