
東海豪雨の発生から11日で20年を迎えました。この時は名古屋市西区の新川の堤防が決壊し、周辺に大きな被害をもたらしました。
改めて防災意識を高めて欲しいと、国土交通省が大型の台風により庄内川の堤防が決壊した場合のシミュレーション動画を公開。名古屋駅周辺は3mの浸水が予測されています。
押し寄せた川の水により浸水するJR名古屋駅前の象徴「飛翔」…。東海豪雨から20年を迎えるタイミングで、国土交通省庄内川河川事務所が公表したシミュレーション動画です。
シミュレーションでは、長野県の千曲川が決壊するなど東日本各地に大きな被害をもたらした去年の台風19号と同じ規模の台風が東海地方に直撃し、庄内川左岸の堤防が決壊したと想定。
堤防周辺の広範囲に一気に広がると、名古屋駅周辺もおよそ4時間後に到達し、最大で3メートル浸水するとしています。
さらに、名駅周辺の地下街にも浸水する様子もシミュレーションされています。
庄内川河川事務所の西田所長:
「庄内川の水位は大変高いものですから、堤防が決壊すると低い所に流れ込むというかたちですので、川の水がどんどんあふれてきて広がっていく。北区から西区、中村区、南の港区の方まで浸水が広がる可能性があります」
制作した庄内川河川事務所は、豪雨による被害から身を守るためには、早めの避難や情報の収集など、一人一人が対策を取ることが必要と呼びかけています。
西田所長:
「庄内川流域は東海豪雨以降は(大規模豪雨は)発生していませんけども、大規模災害がこの地域でも発生する可能性があるということを皆さんに知っていただき、皆さんに自然災害に対して意識をしていただく」
動画は庄内川河川事務所のホームページで公開されているほか、YouTubeでも見ることができます。
※画像と動画の一部は「国土交通省庄内川河川事務所」提供