尾張徳川家が海外との貿易で集めた貴重な資料を展示する特別展「殿さまが好んだヨーロッパ」が20日、名古屋の徳川美術館で始まりました。

 この特別展は、ヨーロッパの商人から日本に持ち込まれ尾張徳川家に伝わる輸入品などが、入れ替えをしながら約150点展示されます。

 17世紀にオランダ人により日本に輸入されたインド製の絨毯は、伝統的な花の模様も今も美しく見ることができます。

 またヨーロッパ人が描き、日本人が模倣したという18世紀の世界地図は、オーストラリア大陸が描かれていないなど、現在の地図とは違う点が随所に確認できます。

 このほか美しい陶磁器や防寒具なども展示され、訪れた人は当時の異国の美の世界を見て楽しんでいました。

 この特別展は11月3日まで徳川美術館で開かれています。

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