女性の目線で考えた避難所の開設訓練が、愛知県豊橋市の小学校で行われました。

 訓練には、豊橋市の女性職員らをメンバーとする「防災に女性の参加と目線を取り入れる検討会」などが参加し、南海トラフ地震が発生して避難所が開設されたという想定で行われました。

 東日本大震災や熊本地震では、狭い避難所で妊産婦や乳幼児を持つ母親へのプライバシーが十分に確保されず、女性が受けるストレスが問題になりました。

 このことを受け、参加者は教室の一室に「授乳室」を設けて外国人にも分かりやすいよう絵で表示したり、テントを張って「女性更衣室」を作るなどの体験をしました。

 豊橋市では訓練結果を検証し、女性目線を取り入れた避難所運営を進めることにしています。

 一方、三重県尾鷲市では、長期の避難生活を想定した避難所体験訓練が行われました。

 防災の啓発活動をする市民グループが講師を務め、市民およそ20人が簡易的な袋を使ってご飯を炊くなどの体験をしました。

 このほか缶詰をコンクリートにこすり付けて開ける方法や、簡易トイレの使用時に大きなゴミ袋に穴を開けて体全体を隠す方法も学びました。