名鉄百貨店など名古屋駅周辺のビルを南北400メートルの高層ビルに建て替える計画について、事業の中心を担う名鉄が、当初2022年度としていた着工を延期する方針を固めたことがわかりました。

(リポート)
「名古屋駅前で計画されている、大規模なビルの再開発計画。ここにも新型コロナウイルスの影響が影を落としています」

 名鉄は近鉄や三井不動産、それに日本生命と共同で、名古屋駅周辺に南北およそ400メートル、高さ30階ほどの巨大な高層ビルを建設する計画を立て、2022年度に着工すると公表していました。

 しかし、複数の関係者によりますと、事業の中心を担う名鉄は、再開発の工事に必要な行政手続きを3年程度遅らせる意向を、国や市に伝えたということです。

 これにより、2022年度としていたビルの着工も延期される見通しです。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、高層ビルに入るテナントの需要の予測が困難になり、着工時期や規模などを再検討するとみられ、計画の縮小の可能性もあります。

 東海テレビの取材に対し、名鉄の幹部の1人は「再開発は絶対にやる。いつ完成かは別として、その時どういうニーズがあるのかそこが見通せない」と話しました。

 名鉄は高層ビルの着工延期などについて近く正式に決め、早ければ来週にも発表する見通しです。