ドラゴンズの黄金期を支えた吉見投手が、涙の引退試合を迎えました。ケガをしながらもここまで頑張れたのは、家族のおかげでした。

 11月6日、引退試合当日。

吉見投手:
「嫁はスピーチが心配だって言ってましたけど。子供も手紙をくれて、なんかショックだったらしくて。パパに野球を教えて貰えて野球が好きになったと言ってくれたので、そういうことを言ってくれると、最後かなって思うようになってきましたね。今日くらい楽しんで、最後になるので目に焼き付けてもらいたいなと思います」

 この後、現役最後のマウンドへと向かいます。

 チームの黄金期を支えた、かつての絶対的エース。しかし2013年以降、度重なるケガに苦しみました。それでもマウンドに立つ吉見投手を支えたのは、家族の存在でした。

吉見投手:
「家族に支えられて、ケガもしたり、困難なこともあったんですけど、今こうしてこの場に立てるというのは、家族の存在というのはすごく大きかったです」

<アナウンス>
「背番号19、吉見一起!」

 慣れ親しんだまっさらなマウンド、現役最後の登板です。

実況:
「吉見らしい、ラインを描いた素晴らしいストレートです」

吉見投手:
「緊張もあって不安もあったんですけど、楽しむ気持ちの方が断然あったので、楽しめました」

 そして、4球目…。

実況:
「空振り三振!」

 吉見投手らしいアウトコースのストレートで、現役生活を締めくくりました。子供達からの花束。思わず涙が溢れました。

吉見投手:
「ドラゴンズファンの皆さん、今日まで僕を応援していただき、ありがとうごいました。15年間、幸せなプロ野球人生でした。本当にありがとうございました。そして、野球の神様、ありがとう!」