暖房が欠かせない季節…。コロナ禍で気になるのが部屋の換気です。暖めた部屋に外の冷たい空気を入れることにためらう方も多いと思いますが、感染対策に換気は不可欠。

「空調のプロ」に、効率よく上手に換気する方法を聞きました。

 11日朝、最低気温6.6度まで冷え込んだ名古屋市。暖房が欠かせない季節になってきました。しかし、気になるのは…。

40代女性:
「冬のほうが、エアコン代がかかるようなイメージがある」

40代男性:
「あんまり温度上げないというのも、電気代を気にしているから」

50代女性:
「極力寒くない換気の仕方があれば」

 ただでさえ気になる電気代。加えて、コロナ禍の冬は部屋の換気をしなければなりません。出来るだけ電気代を抑えて効率よく換気するには、どうすればいいのでしょうか。

ダイキン工業の担当者:
「冬になっても『窓開け換気』はしていただきたいと思っています。お部屋が十分に暖まったなと感じた後に、窓を開けて換気をしていただきたいです」

 それでは、せっかく部屋の空気を暖めたのが無駄になってしまうように思われますが…。

ダイキン工業の担当者:
「窓開けをエアコンをつける前にしてしまうと、余計にお部屋が寒くなってしまいます。床や壁、天井が冷えていると、なかなかお部屋の中は暖まりにくいんです」

 空間だけではなく床や壁などが冷たいと、部屋を暖めるためにより大きなエネルギーが必要になるとのこと。あらかじめ暖房を使って暖めてから換気すれば、消費するエネルギーを節約することが出来るのです。

 正しい換気方法、開ける窓にも注意が必要です。

ダイキン工業の担当者:
「窓は1つではなくて、できれば2つ開けてください。その窓は対角線上に位置しているのが理想的です。なるべくエアコンの室内機から遠い所の窓を開けていただくことがポイントです」

 エアコンに近い窓を開けると、センサーが冷たい空気を感知して暖めようとします。結果、より多くの電力を消費することになってしまいます。

 では、部屋の窓は一つという場合は…。

ダイキン工業の担当者:
「窓と換気扇を上手に活用していただきたいと思います。窓を開けていただいて、その窓からなるべく遠いところに位置する換気扇をつけてください。空気を換気扇から出すというイメージです」

 窓が1つしかない場合は換気扇を活用。窓を開けて換気扇を回し、空気が通り抜けるようにします。より多くの空気を外に出せるキッチンの換気扇を使うのがポイントです。

 ちなみに換気の目安は30分に1回、3分ほどで十分だそうです。コロナ禍の冬…上手に換気して、感染対策をしっかり行いましょう。