愛知県の大村知事に対するリコール署名に8割以上の不正の疑いです。選挙管理委員会は、刑事告発を含め検討する方針です。

 高須クリニックの高須克弥院長が主導した大村知事に対するリコール署名を巡っては、去年12月から県の選管が各市区町村の選管を通じて不正の調査を進めてきました。

 調査の結果、およそ43万5000人分の署名のうち、83.2%に当たる36万2000人あまりの分が無効とみられると報告されました。

 自治体別では高浜市の93.24%が最も多いほか、弥富市や名古屋市中川区でも9割を超えています。

 また無効とみられる署名のうち、およそ90%は同一の筆跡の疑いがあるということで、県の選管は総務省に報告するとともに、今後刑事告発も検討するとしています。

大村愛知県知事:
「率直に言ってですね、驚愕をしております。偶然の一致とは思えないことだという風に思います」

 不正の疑いが8割以上に上ったことについて、愛知県の大村知事は、選管だけでなく署名に関わった人たちが徹底的に事実関係を解明すべきと述べました。

 一方、応援団としてリコール運動を支援していた名古屋市の河村市長は、真相究明することが自らの責任であるとして、刑事告発する考えを示しました。

河村名古屋市長:
「はっきりさせましょうよ。誰がこんなね、無茶苦茶なことをやったのかと。本当に怒りに震える」