
何もかもが異例の中日ドラゴンズ・沖縄キャンプ。球場にファンの姿がないことはもちろん、報道陣への規制も厳しく、選手への対面取材は禁止。
カメラも近寄れず、思うように取材ができない毎日の中で、選手からの心遣いに触れた一幕がありました。
それは第1クール最終日。バッティング練習が終わったグランドの片隅で、ひとり黙々とマシンを打ち続けていた高橋周平選手が「ラストサムライ!」という独特(?)な掛け声とともに練習を終え、片づけをしている時でした。
スタンドでカメラを回していた報道陣に声をかけてくれたのです。
「ご飯はどうしてるんすか?」
「どれくらい滞在するんすか?」
何ということのないやり取りですが、普段ちょっと“ぶっきらぼう”な高橋周平選手からの声がけ、しかも直接取材ができないこのタイミング。
グランドとスタンドというソーシャルディスタンスを保ちつつ、コミュニケーションを取ろうとしてくれたキャプテンの心遣い。その場にいた報道陣みんながほっこりした瞬間でした。
ちなみに、その会話の中で教えてもらったのは、泣きたい時にオススメの映画。高橋周平選手厳選の一本は『7番房の奇跡』だそうです。