小中学校の非常勤講師の時間外労働について、実態把握などを求める措置要求書を、名古屋市人事委員会が受理したことがわかりました。

 時間外労働の実態調査や未払い賃金の支払いを求める措置要求書を提出したのは、名古屋市立の小中学校に勤める非常勤講師9人で、市の人事委員会は2月25日にこれを受理しました。

 今後、人事委員会で審理を重ね、必要に応じて市の教育委員会に対応を求めるということです。

 市教委は今年度から勤務時間の確認書を導入していますが、予め始業時間と就業時間が印字してあるなど実態把握には難があり、非常勤講師らは措置要求書を出したということです。

 非常勤講師の時間外労働を巡っては、市教委は去年2月から3月にかけて労働基準監督署から是正勧告を受け、今年1月に非常勤講師5人に対して、合わせておよそ130万円を支払っています。