三重県津市で自治会の掲示板設置を巡り、補助金をだまし取ったとして自治会長が逮捕された事件で、市の職員と自治会長は「抜き差しならない関係にあった」と市長が説明しました。

前葉津市長:
「(市職員は)自治会長側に取り込まれて、そして抜き差しならない関係になり…」

 津市の前葉泰幸市長は1日の会見で、補助金の詐欺容疑で逮捕された自治会長の依頼で、市の職員らが自宅周辺の掃除や飼い犬の散歩などをさせられていたとの調査結果を公表し、「抜き差しならない関係にあった」と述べました。

 津市相生町の自治会会長・田辺哲司容疑者(60)は、自治会の掲示板設置工事を巡りウソの領収書を提出し、市から補助金13万円をだまし取った疑いで、2月に逮捕されています。

 また津市によりますと、田辺容疑者とのトラブルよって退職に追い込まれた職員が「複数の幹部職員が自治会長への利益供与している事実がある」と市の人事課に伝えていたということで、市は調査を進めています。