周波数が異なる西日本と東日本との電力融通を拡大します。岐阜県高山市に完成した、中部電力パワーグリッドの新しい施設「飛騨変換所」が運用開始を前に、29日に報道陣に公開されました。

 10年前の東日本大震災で大幅な電力の供給不足が発生したことを受け、周波数が60ヘルツの西日本と50ヘルツの東日本との電力融通を拡大するため、2015年から工事が進められていました。

「サイリスタバルブ」と呼ばれる巨大な設備では、電気の交流と直流を変換するなどして、およそ90キロ離れた東京電力側の施設に電気を送ったり受けたりします。

 電力融通ができる容量は90万キロワットで、これまでの容量と合わせて210万キロワットに拡大します。

 飛騨変換所は31日から運用を開始します。