
明日から4月です。私たちの生活にかかわる様々なものが値上げされます。税込み価格の表示義務化も始まる4月、何がどう変わるのでしょうか。
名古屋市内のスーパーでは、値札を変更する作業が進められています。パソコンを使って新しい値札を作成。これまで398円と本体価格のみの表示だった値札は、「税込み430円」の表示も加えられました。全ての値札を付け替えるため作業は、2か月がかり。
店員:
「全て作らないかんもんで、多少やっぱり手間がかかりますよね。(Q.4月までに間に合う?)間に合わせます」
付け替えが必要な値札はおよそ2000枚。30日までに8割ほどを張り替えましたが、店では今日中に残りの作業を急ピッチで終えることにしています。
4月から変わるのは表示だけではありません。私たちの身の回りで様々なものが値上げされます。その一つが食用油です。
名古屋市中区の唐揚げ店。タピオカの粉を使った唐揚げが中高生を中心に人気のお店です。
唐揚げを揚げるために必要な食用油は、原料の大豆などの価格が高騰していることから、家庭用と業務用ともに値上げされます。油の値上がりで、一人前およそ200グラムは20円ほどのコスト高になりますが、店では価格を据え置く判断をしました。
亜細亜坊の店長:
「今回は我慢をして値上げはしません。コロナ禍で売上が低迷している中でのコスト増なので、もう踏んだり蹴ったりです」
コロナ禍で厳しい経営を強いられる中での苦渋の決断です。原材料費の高騰を受けた値上げはほかにも。
大手うどんチェーンの丸亀製麺は、4月から釜玉うどんなどを20円、きつねうどんを30円など一部商品で値上げを行います。
さらに、光熱費も…。LNGや原油価格の高騰を受けて、標準的な家庭で電気料金が1か月145円値上がりするほか、ガス料金も、東邦ガスでは4月検針分から標準的な家庭で130円値上げされます。
私たちの生活に直結する様々なものの値上げは、表示価格の変更と混同しないよう消費者の側も注意が必要です。