愛知県は31日、新たに99人が新型コロナウイルスに感染したことが分かったと発表しました。また30日までの陽性判明者のうち12人が変異ウイルスに感染したことが確認されました。

 感染が分かったのは10歳未満から80代の99人で、県内で1日に確認された新規感染者が90人を超えたのは2月10日以来です。

 内訳は名古屋市が40人、弥富市が10人、豊橋市と犬山市が5人、豊田市、稲沢市、愛西市、春日井市が3人などとなっています。

 このうち愛西市内の10歳未満男児は、すでに県がクラスターと認定している愛西市の保育園の園児で、これでこのクラスターは17人になりました。

 クラスターが発生している豊橋市の積善病院では、新たに60代から80代の患者4人に感染が確認されました。市によりますとこの病院のクラスターは58人になったということです。

 また県は、3月下旬に陽性判定された10歳未満から80代の男女12人が変異ウイルスに感染していたと発表しました。このうち40代男性は感染判明から14日以内に海外から日本国内に入国していました。

 また12人中6人がこれまでに変異ウイルスに感染した患者と接触があったということです。

 大村知事は県内の感染状況について「明日明後日と減るかというと、そうじゃないことが危惧される。厳しい状況に入った」と指摘しました。

 その上で大阪府が求める方針の『蔓延防止等重点措置』への要請については、「国の基準のステージ3に行くのはまだ先であり、要請を今すぐ行うことはならないと思う」と述べました。