三重県では7日、新たに33人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。また、変異株には新たに51人が感染していたことが判明しました。

 感染がわかったのは、四日市市や桑名市などに住む10歳未満から80代の33人です。

 このうち、津市の20代男性は市内の製造業の会社員で、PCR検査で一度陰性が確認されていましたが、再検査をしたところ陽性が判明しました。

 男性が住む従業員寮ではすでに4人の感染がわかっていることから、県はこの従業員寮を県内50例目のクラスターとしました。この会社では別の寮などに住む従業員3人の感染もわかっていて、県は寮の共有スペースでの食事の際に感染が広がった可能性があるとみて、調査を続けています。

 また、県外に住む30代の男性は桑名市消防署木曽崎分署に勤務する消防士で、一度、PCR検査で陰性が確認されていましたが、発熱などの症状が出たため、再検査をして陽性が判明しました。この消防署ではすでに消防士4人の感染がわかっていることから、県内51例目のクラスターに認定されました。

 桑名市消防本部は他の署からの応援を受け、消化活動などに大きな影響は出ないとしています。

 そのほか、松阪市民病院の入院患者3人の感染も新たに確認され、病院は感染した患者が入院していた病棟の入退院を当面の間、停止しています。

 また7日は、変異ウイルスに10代から80代の51人が感染していたことがわかりました。このうち、20代が35人を占めていて、3月末の大学生の飲み会でクラスターが発生するなど、若い世代を中心に変異ウイルスの感染が広がっているとみられています。

 また、3月下旬から4月上旬にかけ、県が変異ウイルス検査をした患者は63人で、およそ8割が陽性でした。三重県の7日時点の病床使用率は40.3%で、感染者は2882人になりました。