新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府は愛知県など4県にまん延防止等重点措置を適用する方針を正式に決定します。愛知県は「昼カラ」=昼のカラオケの自粛も要請します。

 16日午前、西村経済再生担当相が愛知・神奈川・千葉・埼玉の4県をまん延防止措置の対象に加える方針を専門家による分科会に提案し、了承されました。期間は4月20日から5月11日までとなります。

 愛知県は重点措置の対象区域を名古屋市とし、現在酒類を提供する飲食店に限り午後10時までとしている営業時間短縮要請については、全ての飲食店に拡大した上で午後8時までに短縮し、酒類の提供は午後7時までとします。

 感染防止対策の徹底や時短要請の協力依頼のため、飲食店に対する見回りを行うことになり、新たに「マスクを着用していない客の原則入場禁止」や「アクリル板の設置または座席の間隔確保」など、10のチェック項目を設けました。

 名古屋市以外の市町村については、県独自の対策として全ての飲食店を対象に午後9時までの時短を要請しますが、酒類の提供時間については明記していません。

 そして、高齢者のクラスターが発生している「昼カラ」についても独自の対策に乗り出します。夜間は営業しないカラオケ喫茶など、時短要請の対象にならない店で、カラオケ設備の利用を自粛した場合、1日1万円の協力金を支給するとしています。