名古屋市長選挙は25日投開票。事実上、現職と元市議会議長の一騎打ちとなっている選挙戦。これまでの2人の戦いぶりをまとめました。

 23日午後、名古屋市東区の東桜小学校。養生シートを敷き、机や椅子、それに投票箱を運び入れ、1時間ほどで投票所が設営されました。

 名古屋市長選挙には4人が立候補しましたが、4期目を目指す現職の河村たかしさんと、新人で自民・公明・立憲・国民が推薦する横井利明さんとの事実上の一騎打ちとなっています。

河村氏:
「これで最終チャレンジということでですね、5期目は出ないということでございますので、ワシも総仕上げということでやりたいと思いますんで、くれぐれもよろしゅうお願いしまーす」

 照れ隠しか、今回を最後の市長選とすることを軽い口調で語った河村さん。キャッチフレーズの「気さくな」に続く年齢は72歳になりました。そこで取り組んでいるのが…。

河村氏:
「10回ずつ3回やるんですよ、月曜日と水曜日に。こんなこと誰でもできるんだで」

 週に2回のスクワットです。こうして維持する体力があってこそ、お馴染みの自転車街宣ができるのです。

河村氏:
「さあ、やって参りました。日本で一番給料の安い市長。なんべんも言っとるけどよぉ、やけくそで言っとんだで」

 街を歩けばたちまち人だかりができます。その河村さんに真っ向勝負を挑んでいるのが…。

横井氏:
「新型コロナへの対応が本当に十分なのか。一人2万円の商品券を配布をする」

 新人の横井さん。市議会議員として30年、議長も務めた経験があり名古屋市政では政策通として知られています。名古屋市が「まん延防止等重点措置」の対象区域になると、その翌日には…。

横井氏:
「かかりつけ医を大きく拡大することによって、ワクチンの接種の会場数を1000会場以上増やしていく。高齢者のワクチン接種は5月から始まり、7月中には完了する予定でございます」

 追加のマニフェストを発表。そんな横井さんですが、河村さんに比べて劣るのが知名度。そこで…。

「よっこいよっこいよっこいとしあき、ナゴヤが変わるマニフェスト」

 名前に節をつけて耳に残りやすくしたり、特技の縄跳びで三重飛びも披露。また、街頭や講演会で有権者の前に立つ時のスタイルにも、こんな工夫が…。

横井氏:
「これ(まくった左腕)は若さの象徴。こっち(右腕)はコロナタッチだから、肌が出ないように長袖でタッチ。こっち(左腕)は若さで捲っていると」

 次の4年間、名古屋市政の舵取り役を任されるのは、人気者の現職か、政策通の新人か。有権者の審判は25日示されます。