愛知県で24日から大規模接種が始まった新型コロナワクチン。名古屋市では個別接種が始まっています。この個別接種を取材をしてみると、かかりつけ医ならではの利点がありました。

 名古屋市昭和区にある杉浦医院。24日から名古屋市で始まったコロナワクチンの個別接種。この病院では25日から始まり、65歳以上の高齢者を対象に一度に5人ずつ、あわせて30人の接種が行われました。

接種した女性:
「何とも感じなかった。先生上手だから、いつも」

 接種しているのは、24日午後に到着したばかりのファイザー製のワクチン。週に2回、予約が入っている量のみが配送されてくるため、長期保存の必要がなく、病院の冷凍庫でマイナス20℃程度で保管することができます。

 また、顔なじみのスタッフばかりのかかりつけ医で接種できるとあって…。

患者:
「もし万が一発熱があったとき、市販の薬でいいのか、あるいは特別に処方していただくのか」

スタッフ:
「ここでお薬を出すことが出きるので、出してもらいましょうか」

接種しに来た男性:
「20年くらい通っている。気心が知れていますからね、安心感はありますね」

 この病院では、普段から通院していない希望者も受け付けていますが、現在は7月初旬まで予約が埋まっているということです。

杉浦医院の森院長:
「かかりつけの患者さんは、もともと先生に打ってほしいという方が多いので。大変ですね、今日は比較的空いているのでよかったですけど。風邪がはやってきたりすると大変になると思います」

 一方、25日午後に名古屋市役所を訪れた、名古屋市立大学の理事長。

名古屋市立大学の郡理事長:
「(名市大傘下の)3大学病院が全て『やりましょう』と言っていただいたこと、本当に心強く思っています。オール名市大、オール医療人という形で、7月1日からやると」

 名古屋市は、瑞穂区のパロマ瑞穂スタジアムでも7月から9月にかけて集団接種をする方針で、名市大は1日およそ2500人、期間中通算で21万人あまりに接種できるよう、医師や看護師らを派遣するとしています。