長引く新型コロナウイルスの蔓延や、鳥インフルエンザの影響で食卓に欠かせない身近な食材の価格に異変が起きています。

 名古屋市中区のスーパー「サノヤ」。

 ジャガイモは、名古屋市中央卸売市場の卸値では現在1キロあたり290円と、例年と比べ7割ほど高くなったということです。その背景は長引くコロナ禍でのステイホーム。家で料理をする人が増えたことから家庭内での消費が増えた事が、卸値の上昇の要因に挙げられています。

 さらにオクラもサノヤによると卸値は、前の年と比べ2~3割ほど高くなっているということです。

サノヤの担当者:
「オクラは出始めなんですけれども、それがちょうど早い梅雨に当たっちゃって、値段がちょっと上がっていますね」

 そしてお客さんも困っていたのが、「物価の優等生」といわれる卵。Mサイズ10個入の1パックの値段は193円と、去年と比べて50円ほど高くなっています。

サノヤの担当者:
「卵も鳥インフルの影響から50円くらい上がっています。特売の時は本当に赤字ですよね。卵は本当に需要が高いので赤字覚悟でやっています」

 安さが自慢というこのスーパーでは今のところ野菜の値上げをせず、今後卸値が高くなった場合も「なるべく原価に近い値段で売っていきたい」としています。