名古屋に本社を置く医薬品メーカーの「興和」は、生虫による感染症の治療薬「イベルメクチン」をコロナ患者の治療に使うため、効果や安全性を確かめる臨床試験を始めると発表しました。

興和の三輪社長:
「日本においては、企業が主体となった臨床試験は行われておりません。国民の皆様のため、本臨床試験を実施しなければならないと」

 治験は東京の北里大学と共同で進め、愛知や東京などの新型コロナの軽症患者・およそ1000人を対象に実施する予定です。

 新型コロナの治療薬としてイベルメクチンの治験を企業が主導するのは国内初で、早ければ年末にも新薬としての承認手続きに入り、承認後は興和が製造・販売も担う見通しです。