
名古屋城本丸御殿で天井の一部が破損しているのが見つかったと、名古屋市が3日発表しました。
名古屋城総合事務所によりますと8月1日正午ごろ、本丸御殿の玄関の辺りで「ドン」という大きな音がしてスタッフが駆け付けたところ、玄関二之間前廊下の天井の一部が破損しているのが見つかりました。
観覧客が近くにいましたが、ケガはありませんでした。
その後、名古屋市が天井裏を調べたところ、屋根を飾る破風板の反りを抑えるために取り付けてあった縦横10センチ余り、長さおよそ40センチの「吸付桟」と呼ばれる木材が落下していたことが分かりました。
落下した原因は、吸付桟が想定以上に乾燥して縮んだためとみられています。
点検で他に木材が落下するおそれは低いと判断されたため、本丸御殿は3日から通常通りの観覧を再開しています。
※画像は名古屋城総合事務所提供