東京五輪の女子レスリング・川井梨紗子選手が5日、前日の妹・友香子選手に続いて金メダルを獲得しました。「姉妹で金」の夢を実現しました。

 夢の“姉妹で金メダル”へ5日、女子レスリング57キロ級の決勝に挑んだ、川井梨紗子選手(26)。前日に金メダルを獲得した妹・友香子選手も見守っていました。

 決勝の相手は2019年の世界選手権・銅メダリスト、ベラルーシのクラチキナ選手。

 梨紗子選手は準決勝までと比べてかなり積極的な姿勢で臨むと、開始40秒で相手選手の一瞬の隙をつき、2ポイント先制します。

 第2ピリオド、早々に1ポイント追加した梨紗子選手はさらに攻め続け、残り1分のところで5点リード。

 終盤は相手の猛攻に耐え、レスリング史上初となる姉妹そろっての金メダル獲得という偉業を達成しました。

 梨紗子選手は、妹・友香子選手のほうを振り返り、喜びを分かち合っていました。

川井梨紗子選手:
「こんないい日があっていいのかと。このために長い間いろんな思いを抱えて、それでも頑張ってきて本当にいい日です、今日は」

 その後、友香子選手と感謝の思いを伝え合いました。

梨紗子選手:
「今まで自分が姉なので、友香子のことをしっかり引っ張らなきゃとか、自分がしっかりしなきゃって思ったんですけど。今回友香子のほうが先に試合で、気付いたら自分が友香子の試合に背中を押されて、自分の方が支えられていたのかもと思ったので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」

友香子選手:
「私がオリンピックを目指すきっかけを作ってくれたのも、梨紗子がリオオリンピックで金メダルをとってくれたからで。梨紗子がいなきゃ、絶対こんなところにはいられなかったと思うし、やっぱり自分のお姉ちゃんは世界一強いなと、改めて思いました」