17日に行われた中日対広島、後半戦バンテリンドームナゴヤでの最初の試合で、2番レフト・今季初スタメンの渡辺勝選手が躍動。3回に先制タイムリー、8回にはプロ初ホームランを放ち勝利に貢献した。

 渡辺勝選手は、東海大相模高から東海大へと進んだ野球エリート。だが、2015年育成ドラフト6位でプロの世界に足を踏み入れた後は苦労の日々。

 2017年に支配下登録が確実と言われながらもなれず、翌2018年オフに支配下契約となった。その際、渡辺選手は「嬉しい」ではなく「3年もかかり荒川さんに申し訳ない」と話していた。

 恩師の故・荒川博さんは王貞治さんを育てた名将。渡辺選手は中学時代から指導を受ける荒川さんの元で、「木刀で素振り」「名刺で割り箸を切る」といった練習に取り組んできた。支配下登録が決まった時は、荒川さんのお墓に報告をした。

 育成時代、メーカーから提供されるのは支配下選手が使わないようなバットやグローブ。

 それでも育成時代はお金が無いので、自分の本来使用するサイズ・重さでは無いバットを使用し試合に臨む事もしばしばだった。

 10月で28歳になる渡辺選手。この日は、遅咲きの一本足打法の記念すべき一夜となった。