名古屋市中区の小学校の通学路で19日、防犯上、危険な場所などをチェックする「まちの防犯診断」が行われました。

 19日午前10時から始まった「まちの防犯診断」には、愛知県警中署の警察官や市の中土木事務所の職員、それに老松小学校のPTAらおよそ20人が参加し、防犯設備士とともに学区を歩きながら、ひと気の少ない危険な地点などを確認しました。

 防犯設備士は、見通しが良さそうに見える道路でも、建物の塀が高いと人目につきづらいことや、犯罪が起きることもある公園のトイレに警報装置を設置する必要があることなどをアドバイスしていました。

 防犯診断を受け、老松学区では今後通学路などに新たに5台の防犯カメラが設置されるということです。

 また老松小学校は、外国にルーツを持つ児童が半数以上を占めていて、コミュニケーションを増やし国籍などを問わず地域の安全を高めるため、9月小学生らが参加する「防犯少年団」を結成するということです。

 中署生活安全課の土屋匡史課長代理(47)は「こうした見守り活動に賛同してもらい、より地域と一体になって犯罪の抑止に努めたい」と話しています。