1台200万円以上という高額バイクの窃盗の一部始終を、防犯カメラがとらえていました。

 真っ暗な倉庫の奥で、懐中電灯を手に何やら物色する不審な人影...。大型のバイクを引きずり出し移動させたかと思うと、扉を開けそのまま外へ。7月22日夜、名古屋市南区の倉庫で、防犯カメラに捉えられたバイク窃盗の瞬間です。

被害に遭った男性(33):
「ここは僕たちがバイクガレージにしていて。バイクがここと、ここに置いてありました。あっちに懐中電灯を向けてカメラに気付いた感じを出してから、急いで持って行ったような感じでした」

 懐中電灯の光がカメラに向けられます。撮影されているのを認識したうえでの大胆な犯行です。倉庫の外に出ると、共犯者のものとみられる車と合流し、走り去っていきました。

 さらに約10分後、再び倉庫の前に車が現れると、中から先ほどと同一人物とみられる人影が、倉庫に入ると、一直線に奥のバイクのもとへと向かいます。

 今度はバッグから何かを取り出すと、手慣れた様子でライトを点灯させ、バイクを持ち出していきました。盗まれたのはバイク2台で、同じ車種です。

被害に遭った男性(33):
「Kawasakiの『KZ1000LTD』200万円くらいです。他のバイクには見向きもせず、この2台を狙ったような感じでしたね」

 中古でも1台200万円以上の価格で取り引きされる人気の車種だといいます。

被害に遭った男性(33):
「普通は(倉庫の中にあると)知らないはずなんですけど。狙われたか、後をつけられたか。一生懸命頑張って買ったバイクなんで相当悔しいです。返してくださいってことですね。もうそれ以外はないです」

 警察は窃盗事件として、捜査しています。

 倉庫は知人同士で趣味の道具を保管するために借りていて、盗まれたバイクはまだ見つかっておらず、犯人も捕まっていません。