名古屋市が、障害者の障害等級を本来認められるものより低く認定していました。

 名古屋市によりますと、障害者手帳の交付に必要な「障害等級」について、手帳を交付された市内の障害者28人分が、9年前から本来認められる等級よりも低く認定されていたということです。

 今年4月、障害者の相談窓口になっている部署の担当者から「等級が違うのではないか」と指摘があり、確認したところ、障害等級を計算するシステムの一部に誤りがあることが発覚したということです。

 障害等級を低く認定されていた28人は、本来受けられるはずだった制度やサービスを9年間受けられなかったことになりますが、28人のうち13人はすでに亡くなっています。

 名古屋市は今後、サービスなどを利用できなかった分の損害を補償するとともに、亡くなっている人への対応も検討するとしています。