バンテリンドームで行われた中日対ヤクルト18回戦で、最終回に珍しいプレーが起こった。

 1対0と中日リードで迎えた最終回、ヤクルトは守護神R.マルティネス投手を攻め、1アウト1,2塁のチャンス。ここで代打・川端選手の当たりはセカンドへ。

 これを捕った堂上選手が1塁へ送球したがセーフに。この後ファースト福田選手は京田選手に送球、福田選手からの指示もあり京田選手はセカンドベースを踏む。本来ならフォースアウトとなるが、2塁塁審のアウトのジャッジがない。

 フォースアウトのはずの1塁ランナーが、1,2塁間で挟まれる間に、3塁へ進塁したランナーがホームへ、今度はボールがホームに送球され、そのランナーもアウトとなりダブルプレーが成立。

 ここで試合は終了となったが、たまらないのはヤクルトサイド。「2塁の塁審がフォースアウトを宣告していれば、3塁ランナーがホームに走らなかったのでは」と高津監督が猛抗議。

 しかし、15分に及ぶ猛抗議もむなしく、試合は1対0で中日が勝利を収めた。

 野球中継の解説を務めた田尾安志さんは「2塁塁審がアウトと言わないことで3塁ランナーがホームへ突っ込んだ。2塁塁審がアウトと言えば…でも難しいプレーだった」とコメント。

 田尾さんとともに解説者として高津監督の猛抗議を見守った山本昌さんは「おそらくこの判定は覆らないでしょうが、簡単には引き下がれないと思う」と15分に及ぶ猛抗議を思いやっていた。