名古屋名物「つけてみそかけてみそ」をオマージュした話題の新商品「つけタレ!かけタレ!」が9月、新発売されました。誕生の裏には、若手社員の熱意がありました。

 東海3県の皆さんならご存じの「つけてみそかけてみそ」。

 そして9月に新発売となったのが、その名も「つけタレ!かけタレ!」。作ったのは老舗味噌メーカー「ナカモ」です。愛知県清須市にある工場を覗いてみると、「つけてみそかけてみそ」の製造ラインの横で作られていました。

工場長:
「甘ダレは弊社の起源であります西京白みそをベースとしまして、あとはショウガ・にんにく、それからお酢を混ぜて、割とさっぱりと上品な味に仕上がっているかと思います」

 から揚げ専用のタレで、自慢の西京白みそを使った「甘みそ風味」と、醤油ベースの「ピリ辛油淋鶏風味」の2種類があります。

 つけても、かけても、から揚げによく絡みつつ、サクサク感が残りやすいよう、とろみがあるのも特徴です。

 から揚げがブームになる中、つけるタレはほとんど市販されていないということにチャンスを見出し、開発したそうです。

 気になるのは「ネーミング」。生みの親は、3年目の若手社員・市川りのさん。

市川さん:
「社長が『今回の新商品は社員に募集をかけてネーミングを決めよう。ネーミングを採用した社員には、食事券をプレゼントしよう』と」

 社長からの「食事券付き」の名前募集に市川さんも頭を巡らせ、良い名前がないか考えました。そこで…。

市川さん:
「ナカモという社名以上に「つけてみそかけてみそ」という名前が有名な会社なので、(これを使うことで)新商品が世に広まりやすいんじゃないかな」

 看板商品の「つけてみそ」を「タレ」に変えて、「つけタレ!」の新ダジャレを考案。手ごたえを感じましたが…。

市川さん:
「社長がある日、新商品の名前は『から揚げのタレ』に決まりましたということでお話があって、ウソでしょ!?って思いました」

 社長は名前を募集したことをすっかり忘れていて、名前は既に決まっていました…。しかし、納得のいかない市川さんは、仲間の社員と一緒に、社長に「つけタレ!かけタレ!」について直談判。困惑した社長でしたが…。

社長:
「内心、『良い名前だ!やられた!』と思ったんですけど」

 そこで、試しにその名前でパッケージデザインをしてみたところ…。

社長:
「そこにいる人全員『これ良いですね!』という話になって、『あ、決まったな』と」

 市川さんの熱意により「つけタレ!かけタレ!」が誕生しました。ちなみに賞品の商品券は…。

社長:
「実はまだお渡しできていないんです。ちゃんとどこかで皆さんの前でお渡ししようと今タイミングをはかっています」