三重県では15日、新たに56人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。

 感染がわかったのは、四日市市や津市などに住む10歳未満から80代までの56人です。内訳は四日市市17人、津市14人、鈴鹿市7人などとなっています。56人のうち32人の感染経路が、今のところ特定できていません。

 松阪市の20代女性は、三重県庁の1階に勤務する総務部の職員で、9日に同僚の県職員に感染がわかって接触者になった後、10日からのどの痛みなどの症状が出始め、14日に検査を受けて陽性が判明しました。

 三重県庁では、全体で14人の職員が感染したことになりますが、クラスターは2階以外に勤務していた職員3人は現状含まず、11人としています。県は今回感染がわかった女性職員と同じ1階に勤務していた職員らおよそ40人の検査を進めています。

 津市の20代女性は県内の福祉施設の職員で、家族が感染して接触者になり、13日に発症して検査を受けて、その後陽性が判明しました。女性は症状が出る前日の12日まで勤務していたことから、県は施設の入所者14人を濃厚接触者として検査しています。

 15日は1週間ほど自宅療養した後に入院して重症になっていた70代の女性が、10日に亡くなっていたことが発表されました。県内の死者は150人になりました。

 女性が死亡してから公表までに5日かかったことについて県は、「医療機関から女性が死亡した報告を受けてから、保健所内での連絡ミスがあった」と説明しています。

 また、8月25日から9月15日の間に公表された陽性患者323人のうち、306人にデルタ株を含む変異株への感染が確認されたということです。変異株検査の陽性率は94.7%です。

 15日時点の病床使用率は46.6%で、自宅療養を含む入院調整中の患者は前日から180人減り、1233人になっています。