岸田総理は総選挙について、10月31日を投開票とすると表明しました。11月7日や14日とみられていた当初の予定より前倒しとなり、選挙用品を扱う業者は作業に追われています。

 愛知県東海市にある倉庫…。

近藤産興の副社長:
「冷暖房の空調機器が置いてあるんですけど。だいぶ出払ってスカスカなんです。あると困るんですけどね。出払っていないと仕事にならない」

 倉庫いっぱいにずらりと並んだエアコンと室外機。東海地方で建設資材やイベント用品、衣装などのレンタルを行う「近藤産興」の倉庫です。この時期取り扱いが増えているのが…。

副社長:
「(総選挙の)日にちも決まったので、明日にでも(出荷)OKですよと、準備をしているところですね」

 選挙に関する用品です。5日も選挙事務所などで使われる机やイスの消毒作業に追われていました。

 近藤産興では、選挙の度に東海地方で立候補する陣営や選挙管理委員会などから注文が入るそうです。

 今回は9月の初めごろから問い合わせが入り始めていて、選挙の日程が決まった今週がピークだといいます。

 今年の総選挙では、前回までには扱われなかったものもよく注文されているんです。

副社長:
「検温計、消毒、それからマスクもそうですけど。すごく沢山出るんですね」

 感染対策のグッズ。この1、2年で大量に買い揃えたそうで、選挙関連以外でもワクチンの接種会場などでも引き合いがあるそうです。

 4日明らかになった突然の総選挙前倒し、影響があったかどうか尋ねると…。

副社長:
「前から任期満了っていうのはいつって決まってるんで。ある程度準備はしている。イベントは全滅状態なので、ほんとに助かるっていうかね。一種の特需といっていいかなと思うんですけどね」

 コロナ禍で、祭りなどのイベントはここ1、2年ほとんどが中止となっていて、「解散特需」はありがたいと話していました。

副社長:
「イベントが大いに復活してもらわないと、われわれ干上がっちゃうので。(総選挙が)救世主に相当するかもしれませんね」